隠岐のいわがき 衛生管理について

イワガキは海水のプランクトンをエサにして大きくなります。そのため、毒性のあるプランクトンが発生したり、海水中に汚れが混じると、これらを体内に取り込んでしまいます。したがってこのイワガキを食べた場合、まれに健康被害を起こすことがあります。そこで、私たちが、出荷に際して、一番気を付けているのが衛生管理です。
『隠岐のいわがき』が養殖されている採取海域は「生食用」としてそのままでも出荷を許された清浄な海域であり、現在までのところ、一度もイワガキが原因と思われる健康被害は発生していません。しかし、より安全性を確保するため、生産者一同、衛生管理の徹底を常に図っています。さらに、平成12年からは、より安全で安心なイワガキをみなさまへ提供するため、『隠岐のいわがき』として出荷される全てのイワガキは 紫外線照射殺菌海水による20時間以上の浄化工程を義務づけています 。
そのため、安心して生で食べることができます。そのままでも最高!!
「隠岐のいわがきブランド化推進協議会」では、衛生管理において下記のとおり検査を実施しています。
『隠岐のいわがき』は漁場(採取海域)から水揚げされた後、各加工施設(浄化施設)において、洗浄・掃除、選別、浄化、箱詰め等が行われ、出荷されます。
【1】出荷シーズン前検査[ 出荷予定のある採取海域及び加工施設(浄化施設)毎に実施 ]
項 目 |
基準値 |
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漁場(採取海域)海水 |
大腸菌群(最確数) |
海水100 ml 当たり70以下 |
浄化後のイワガキ
(加工施設により紫外線照射殺菌海水で浄化処理したもの) |
大腸菌(最確数) |
100 g につき230以下 |
ノロウイルス |
陰性であること |
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腸管出血性大腸菌 |
陰性であること |
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一般細菌数 |
1gにつき50,000以下 |
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腸炎ビブリオ (最確数) |
1gにつき100以下 |
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貝 毒※ (各島1地区、計4地区) ※貝毒は浄化前のイワガキで実施 |
下痢性貝毒 0.16 mgOA 当量/kg以下(可食部) 麻痺性貝毒 4.0 MU / g以下(可食部) |
【2】出荷シーズン中の定期検査[ 加工施設(浄化施設)毎に定期的に実施 ]
項 目 |
基準値 |
頻度 |
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浄化後の イワガキ |
大腸菌(最確数) |
100gにつき230以下 |
2週間に1度 |
ノロウィルス |
陰性であること |
2週間に1度 |
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一般生菌数 |
1gにつき50,000以下 |
4週間に1度 |
※上記のとおり検査を実施しています。